日本農業情報システム協会(略称:JAISA)は、「スマート農業の実現によって、日本の農業の活性化に貢献したい」と志高く取り組んでいる各種農業関連ソリューションを開発・提供する企業と、食・農業周辺の生産から流通・小売に関わる企業・個人が集まり、2014年3月に任意団体として誕生いたしました。以来5年間、会員企業間での情報の相互共有、技術協力やサービスの補完を実施し、多種多様な農業現場の課題に取組み、日本の農業現場に早期にイノベーションを起こすことを、協会のミッションとして推進してまいりました。
「スマート農業」の導入を検討している大規模農業生産者だけでなく中小規模農業生産者も含めた幅広い農業関わる人へ、多種多様なサービス展開をしている会員企業が協力体制を組むことで、十人十色である個々人のこだわり(試行錯誤や創意工夫)に応じたサービスを提供するだけでなく、きめ細かな支援を致してまいりました。この活動で得た成功事例&失敗事例が会員企業のスキルのさらなる向上につながっています。また、昨今では先進的な自治体に於いて「スマート農業推進委員会」が立ち上がり、当協会会員企業がコアメンバーとして参画し、活動・支援をしている地域も出てきております。
そして、6年目を迎えた本年、当協会は、「一般社団法人日本農業情報システム協会」として新たなスタートを切る事になりました。
日本の農業は、生産者の高齢化、就農人口減、耕作放棄地の増加といった多種多様な課題をかかえています。また農業法人数や一戸当たりの作付面積については年々増加しており、今までの小規模農業経営手法では限界が来ています。その結果、オープンデータ・ビッグデータ・IoT・人工知能(AI)等を利活用した「スマート農業」の需要は今後いっそう拡大して行きます。
今後は、日本各地で毎年開催している「JAISAスマートアグリシンポジウム」と「スマート農業」の駆け込み寺存在である「JAISAスマート農業相談窓口」の更なる拡充をすると共に、次世代農業人「スマートファーマー」やスマート農業伝道師「スマートアグリエバンジェリスト」などの人材育成にも力を注いでまいります。
上記活動を通して、農業生産者、農業協同組合、自治体と一番近い存在として寄り添い、国際社会における日本の農業の生き残りに貢献することを目指してまいります。
代表理事 渡邊 智之