4月19日(木) 日比谷図書文化館にて、スマートアグリシンポジウム2018を開催致しました!
農業の課題をITで解決する「スマートアグリ」に取り組む企業が、最先端のソリューション、センサー、サービス、そして農業ITの未来について熱く語りました。
おかげさまで200名満席の中での開催となりました!お越し頂いたお客様に深く御礼申し上げます。

初めは農林水産省 技術総括審議官 兼 農林水産技術会議 事務局長である別所 智博様より「スマート農業への期待」としてご挨拶頂きました。

本シンポジウムでは登壇者が3つのグループに分かれ、各企業の製品紹介とテーマに沿ったトークセッションが行われました。

第1セッションのテーマは「IoTやAIの活用による農業イノベーション!」。
ここではNTT東日本様、PLANT DATA株式会社様、株式会社自ゆう耕場様にご登壇頂きました。
温湿度センサーを効果的に活用した事例では、作業コストの大幅な削減の効果が紹介されており今後への期待が膨らみます。
画像解析を利用した光合成量の測定という世界初の試みについてもご紹介があり、大変興味深いプレゼンとなりました。
クロストークでは、マクロの視点で取り組むNTT東日本、生業として取り組む自ゆう耕場、ミクロの視点で植物生態学に挑むPLANT DATAと三社三様の取り組みが「スマート農業」にも多くの視点がある事に気づかせてくれました。
これらの取組が点では無く面でつながっていく事によりイノベーションの実現が期待されます。

第2セッションのテーマは「生産から消費まで!フードバリューチェーンの未来」。
ここではイーサポートリンク株式会社様、株式会社ビジネスプログレス様、株式会社kikitori様にご登壇頂きました。
栽培管理アプリでのSNS活用、環境モニタリング〜作業記録の生産にかかる一連のイベントの一括管理、出荷データ活用による取引の効率化サービスなど各社の個性が光るプレゼンでした。
クロストークでは主に、ステークホルダーを結ぶ役割をする三社、ここでも各社ビューポイントの違いが明らかに出ており、市場での取引状況を意識した農業生産(営農)を実現することで、食・農に関わる全てのステークホルダーを幸せにする仕掛けについて議論がされました。

第3セッションのテーマは「農業ビッグデータによる次世代農業運営の姿」。
ここでは株式会社笑農和様、株式会社国際有機公社様、合同会社アグロインフォ様にご登壇頂きました。
水田の水位センサー、土壌分析、植物工場におけるIoT導入事例など、現場のデータが最も重要となる製品が揃います。プレゼンではそれぞれのサービス内容と今後の展望についてご紹介頂きました。
ビッグデータでは「収集したデータの使用目的」が一番の課題となる中、こちらの3社は明確な目的を持ち取り組まれていらっしゃる事が伝わってきます。
クロストークでは水田、水耕、土壌分析それぞれのサービス提供者の立場から、農業でビッグデータを扱うメリットについて熱いご意見が交わされました。
やはり生産者の利益が一番である事、現場に解があるという事が登壇者皆様の共通の見解であったのは印象的でした。

官公庁、農業生産者、農業ITサービス提供者、消費者、、、
農業ITを広めていく為に欠かせない方々が一堂に会し、多彩なご意見が交わされた大変有意義なシンポジウムとなりました。日本の農業の明るい未来の道筋が見えた1日となったかと思います。

登壇者の皆様、お越し頂いた来場者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

当団体主催のシンポジウムは今後も全国各地で実施していく予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております!